電話占いのオーディションや研修では、ほとんどの会社が同じことを求めます。
- 共感する
- 寄り添う
- お客様を否定しない
- お客様を前向きにさせる
これができると合格しやすく、研修もスムーズに進みます。実際の鑑定でも、否定されたり、共感も相槌も寄り添いもなければ、ほとんどのお客様は二度とリピートしてくださいません。
だから「寄り添い」も「共感」も、とても大切です。
——でも、私はずっと違和感を抱いてきました。
「お客様にとことん寄り添って、すべてに”YES”と言うこと」が、本当にお客様の幸せにつながるのだろうか、と。
今日は、私が鑑定士時代に実際に経験した出来事を通して、「本当の寄り添い・共感とは何か」をお話しさせてください。
まずは「全肯定」が人を救った話

私が鑑定士をしていた頃、大学生のOさんからこんなご相談を受けました。
「いじめた人たち全員に、謝らせたい」
強い言葉です。普通なら「そんなに思い詰めないで」と方向を変えたくなるかもしれません。
でも私は、Oさんを否定しませんでした。すべてを肯定し、その気持ちをまるごと受け止めたうえで、チャネリングで解決へと導いていきました。
3ヶ月後に「チャネリング」で降りてきた言葉をOさんに告げました。
「彼女たちに〇〇というと必ず謝ってきますよ」
そしてOさんの願いどおり、いじめていた人たちがOさんに謝ったのです。
謝ってきたその日に、Oさんからこんなレビューをいただきました(2019年7月・実際の鑑定より)。

「〇〇がLINEを追加して謝ってくれました! 今まで私のしたことを否定せず、肯定しながら話を聞いてくださって嬉しかったです。ありがとうございます!」
ここだけ見ると、「やっぱり全肯定・寄り添いが大事なんだ」と思いますよね。
でも、話はそう単純ではありません。
「YESマン」を貫いた鑑定士が起こした悲劇

これは、私が知っている某有名大手電話占い会社で実際にあった話です。
ある鑑定士が、お客様の完全な”YESマン“になっていました。
「その恋愛はうまくいく」と言い続け、ひたすら寄り添い続けたのです。
ところが、蓋を開けてみると——その恋愛の相手はロマンス詐欺でした。
お客様は、詐欺の相手にご両親の遺産のほぼすべてを注ぎ込んでしまっていたのです。
お客様は会社と鑑定士に激怒し、訴える事態になりました。
その鑑定士がしていたことは、
- きちんと「占う」こともせず
- お客様に親身なふりをして
- 自分の鑑定に誠実に向き合わず、鑑定を偽る
ただ”YESマン“として「寄り添い・共感」をし続けていただけ。
このような鑑定を続けていくと、どうなるか。
お客様は、叶わない願いやうまくいかないジレンマから、やがて必ず「怒り」、ときに「発狂」されます。
誰も幸せにならないんです。
本当の「思いやり」は、ときに「NO」を伝える

私は、すべての鑑定でお客様を肯定してきたわけではありません。
鑑定士時代、あるお客様に「その恋愛はうまくいきません」とお伝えして、一度は怒られたことがあります。
でも後日、その方はこうおっしゃいました。
「やっぱり、あなたの言ったとおりだった!」
そこから私を深く信頼してくださり、私が鑑定士を辞めるまで、何度もリピートしてくださいました。
もう一つ。月140万円を稼ぐ人気鑑定士のRさんが、私のコアなリピーターになってくださったことがあります。きっかけは、Rさんに、本当のことをお伝えしたからでした。
「彼がRさんに連絡をしないのは、Rさんのことを”自分を振り回す暴君”だと思っているからです」
Rさんは、私が鑑定士を辞めるまでお客様でいてくださいました。
この上記の言葉はRさんが望む答えだったのです。
本物の寄り添いとは「誠実さ」のこと

ここまでお話ししてきて、私が伝えたいことは一つです。
寄り添いも共感も、それ自体はとても大切。でも、
- 自分の保身のため(クレームにならないため)でもなく
- 「当てる!」という承認欲求のためでもなく
お客様への「思いやり」を忘れずに、自分の鑑定に「誠実」であること。
それさえあれば、たとえ厳しい現実をお伝えすることになっても、お客様は必ずついてきてくださいます。
「寄り添い=なんでもYESと言うこと」では決してありません。
本当の寄り添いとは、お客様の幸せを心から願い、自分の鑑定に誠実であり続けること。私はそう信じています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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